186(ENS)ビザと187(RSMS)ビザに関する変更

会社スポンサーによる永住権といえば、186(ENS)ビザと187(RSMS)ビザですが、先に発表された457就労ビザ廃止に伴い、186ならびに187ビザも来年3月まで段階的に再構成されることとなります。

〔対象ビザ〕
» Employer Nomination Scheme (subclass 186) visa (ENS)
» Regional Sponsored Migration Scheme (subclass 187) visa (RSMS)

●419日からの変更点
- SOLとCSOL職種リストにあった651種の職を435に削減。うち24種は特定地域での農業関連の職種
- CSOLはSTSOL (Short-term Skilled Occupation List)に改名し、6ヶ月毎に更新
- SOLはMLTSSL (Medium and Long-term Strategic Skills List)に改名し国家計画に基づき国益に繋がる技術職を今後指定

●7
1日からの変更点
- STSOLを雇用省の助言を基にした更なる見直し、MLTSSLについては教育訓練省によるSOL(2017-2018)報告書を基に見直し
- 英語証明:IELTS 6(各項目)以上
- 年齢制限(直接申請の場合):ビザ申請時に45歳以下であること
- 年齢制限(就労ビザを経て申請の場合):ビザ申請時に50歳以下であること

●1231日までに行われる変更
- 就労ビザ保持者(会社スポンサーによって永住権を取得した永住者を含む)のタックス・ファイル・ナンバーの提出要請を開始するとともに税務局の記録と照合手続きを開始

20183月より
- 職種リストMLTSSL (Medium and Long-term Strategic Skills List)にある職種での申請
- 最低給与(現在$53900)
- 就労ビザ取得後3年を以ってビザ申請が可能(就労ビザを経て申請の場合)
- 指定する職種に関連のある職歴が3年以上あること
- 年齢制限:ビザ申請時に45歳以下であること
- スポンサー会社による外国人雇用税の支払い;
1. 年間売上1千万ドル以下の場合
» TSSビザ:ビザ申請者一人に対し$1200(年間)
» 永住ビザ:ビザ申請者一人に対し$3000
2. 年間売上1千万ドル以上の場合
» TSSビザ:ビザ申請者一人に対し$1800(年間)
» 永住ビザ:ビザ申請者一人に対し$5000

4月19日から変更となった職種リストにより、職種リストから職種を指定してビザ申請を行う以下のビザにも影響が及ぶこととなります。

» Skilled Nominated (subclass 190)
» Skilled Independent (subclass 189)
» Skilled Regional (Provisional) (subclass 489)
» Temporary Graduate visa (subclass 485) – Graduate Work stream