技術移住ビザ 招待状の発行について

技術移住ビザ(サブクラス189、190、489)はポイント制によるビザであり、それぞれスキルセレクト(SkillSelect)を通じて意思表明(EOI – Expression of Interest)の申請後、ビザ申請の招待を得ることで初めてビザ申請が可能になります。

Skilled Independent visa (subclass 189) 189技術独立移住ビザ
Skilled Nominated visa (subclass 190) 190州ノミネーション技術移住ビザ
Skilled Regional (Provisional) visa (subclass 489) 489地方技術移住(暫定一時滞在)ビザ

移民局の発表によると、2018年5月9日のラウンドでは、189ビザで300件、489ビザで5件の招待状が発行されたのみに終わりました。この発行数は昨年7月の各ラウンド2200件の発行数と比べると劇的な減少であり、現在、招待を受けるのに平均75ポイントは必要とされています。

190ビザは、州または準州からのノミネーションを受けたEOI申請者がスキルセレクト(SkillSelect)から招待を受けることで190ビザの申請が可能になるわけですが、移民法で定められているビザ申請上の条件とは別に、それぞれの州または準州が求める技術者を限定するなど独自の条件を課しており、前述のように技術移住ビザにおける招待状の発行数が急減する状況下、ビクトリア州、クイーンズランド州、オーストラリア首都特別地域(例外を除く)が技術移住移民の受け入れの(一時)中止を発表しているなど、技術移住ビザの申請が益々狭き門と化しています。

以下、それぞれの州・準州における技術移住プログラムの概要です。

New South Wales
NSW Priority Skilled Occupationといわれる専用の職種リストを利用。ノミネーションを受けたらNSW州に住み、働くことが条件。最も高いポイントを取得できている申請者に招待状を発行、残りの申請者はNSW州で需要のある職種を指定している申請者から順にランキング。指定職種、英語力、雇用の有無を重視して招待状の発行が決められる。

Tasmania
申請時にCommitment Statementといわれるタスマニアへの移住理由(なぜTasmania州に住みたいのか、なぜビザ取得後最低2年間Tasmania州に住みたいのか等)を綴った作文の提出など厳格な条件を設定。

South Australia
South Australia州に住みたい理由などを綴った作文や雇用状況を理解するためのリサーチなど南部地域での移住希望者を対象とする特別条件。更に国内申請者はSA州に住み、最低6ヵ月雇用されていることが条件。

Western Australia
発行数を限定している。定住サービスへの登録、定住するための資金(最低3ヵ月分)証明、着後最低2年間WA州に住んで働くこと、6ヵ月ごとの定住におけるアンケートに答えることなど。

Northern Territory
NT準州が求める技術を有していること、指定する職種に関連する雇用の確保ができること、NT準州に住んで働く意思があることなど。

Australian Capital Territory
2017年8月以降、190ビザ申請者の受け入れを中止。例外として、現在キャンベラに住んでいる、または、ACTとの特別な繋がりを証明できる場合のみ受け入れを検討。

Queensland
目途がつくまで190ビザ申請者の受け入れを中止。

Victoria
目途がつくまで190ビザ申請者の受け入れを中止。